鉄拳7 キャラ紹介


筆者の主観はどうでも良いとして、一部ストーリーに関するネタバレが含まれています。自分で知りたい人はバクステしてください。

【アリサ・ボスコノビッチ】

鉄拳界のマッドサイエンティストが、死んだ自分の娘を模して造ったダッチレプリカント。鉄拳6BRからラースと共に参戦した"新参者"だが、これまたラースと共にストーリーの中核部分に食い込んで見せるという厚かましさを見せる。元々は三島財閥党首時代の風間仁に忠実に従うようプログラミングされていたが、ラースのあまりの気さくさの前にあっさりおちる(いろんな意味で)。ラースとのやむなき戦闘の後、一度は機能を停止して動かなくなるが、リーの経営するヴァイオレットシステムズの技術力により復活。Dr.アベルに頼んでいたらブライアン化した可能性もあるので、さすがラースの人脈と人選は素晴らしい。従順で控えめな性格ながら、空を飛び、ミサイルを撃ち、生体反応を認識出来る等のチート設定を持つため、6BR時代と同じく優秀なサポート役としてストーリーを支えている。

【エディ・ゴルド】

お馴染み三島一八さんの関係者により父親を殺された悲劇の黒人青年。危険を回避するため、敢えて父親殺しの罪をかぶり、刑務所に服役することで身を隠す。ムショ暮らし中に、伝説のカポエラマスターと出会い、エディ自身も数多のプレーヤーから毛嫌いされるファイトスタイルを確立していくこととなる。6BRの時点でカポエラマスターは病気にかかっており、その治療に手を貸すという胡散臭いことこのうえない交換条件のもと、エディは風間仁率いる鉄拳衆に加入。案の定エディの苦労が報われることはなく、カポエラマスターは天に召された。エディにはクリスティという恋人以上家族未満的な乳のデカイ女がいるが、カポエラマスターの死によって完全に意気消沈してしまったのか、今作ではいまのところ登場していない。

【エリザ】

日本でいうところの平安時代ぐらいから生き続けているヴァンパイア。数百年という意味不明な単位で眠りについていたようだが、そもそもオマケのゲストキャラ的な立ち位置なので、そこらへんを真面目に考察する必要はない。ロシュフォール家の地下で眠っていたこともあるらしく、リリからは「自分の隠された妹」と疑われたりもしているが、そこらへんも真面目に考察する必要はないと思う。鉄拳界に存在する、一八や仁といったデビルの存在、オーガやアザゼルといった破壊的な存在、そしてヴァンパイアである彼女の存在が互いにどう関係を持っているのか気になるところではあるが、おそらく真面目に考察する必要はない。

【風間 飛鳥】

「風間仁の従姉妹である」「風間家の人間である」というヤバい要素を双肩に背負いつつも、全くなんら気にすることもなく、通天閣周辺でヤンキーの喧嘩を仲裁しているムチムチの女子高生。関西弁で喋り、とりあえずシバけば良いという発想を持った明るく豪快な性格。5のエンディングでは何やらエンジェル的な力を秘めていることを匂わせる描写がなされたが、最近はもっぱら金持ちのお嬢様やケツアゴの中国人と絡んでいるため、なかったことになっているかもしれない。場合によってはメインストーリーに絡んでこれそうなキャラだったのだが、残念ながら今作でも全くそんなことはなかった。

【風間 仁】

鉄拳は誰が主人公なのかいまひとつわかりにくいが、特に今作においての仁は最初から最後まで意識不明で寝ていたため、主人公を名乗るには無理があるような気がしてならない。「三島一八と風間準の間に生まれる」というハンパないバックボーンを持つ。屋久島で準と静かに暮らしていた間は、まともで内気な青年だったのだが、闘神に母が殺されて以来、残った血縁者にまともなやつがいなかったため、当然の如く鬱病や厨二病を発症。デビル化して高笑いするなどの黒歴史を生産しながら、三島財閥党首の座を奪い、何を血迷ったか世界に向けて宣戦布告。今作で続いている世界の戦乱も、元はといえば全てこの厨二病のせいである。今作では最後の方に目が覚めたらしく、次回作で一八と闘うようなことを匂わせた。

【カタリーナ・アウヴェス】

鉄拳7で急に出てきたチョイ悪気味の女。孤児だった自分を育ててくれた男が行方不明になってしまい、捜索資金を手に入れるために大会に殴り込みをかける。そもそも鉄拳の世界で人が行方不明になる場合、8割強が一八の仕業、のこり2割弱が平八の仕業だと思って良いので、この大会に参加したのは彼女の意図せぬ大当たりだったとも言えるだろう。メインストーリーには全く絡んでこないものの、彼女のエンディングで捜していた男の正体が判明。ついでにいえばその男のエンディングでもダブル種明かし的に答えが提示されるが、いかんせん7から急に沸いたキャラ同士、広げた風呂敷を速攻で折り畳んだ感じがして、いまひとつ感動のない一幕となってしまった。

【ギガース】

G社によって生み出された強化人間。ジャックシリーズにはない敏捷性を持たせ、どちらがより戦闘兵器として優れているかをテストするつもりらしい。ジャックとは違って「元人間」であり、よくよく考えればグロテスク。その体格や繰り出す技から、某バーリトゥーダーではないかとの疑惑も生じたが、実際は全く予期せぬ、それでいてさして驚きも生まれない人物の成れの果てであった。今作オンリーの出場になる匂いがプンプンしているキャラではあるが、次回作もG社が大きな役割を占めると考えると、続投の期待が全くないわけでもない。

【キング】

初代キングによって育てられた孤児院のこども。余程栄養のあるものを食べさせてもらっていたのか、初代を上回る体格の良さに成長した。初代、そしてこの2代目ともに人格者であり、非常に正義感が強い。初代が闘神によってぶっ殺された後は、初代のライバルであるアーマーキングに師事して腕を磨いた。ところがそのアマキンまでもがとある脳筋によってぶち殺されてしまう。キングは復讐を誓ったが、その脳筋を殺す一歩手前で脳筋の家族写真を見て躊躇、紆余曲折あって「トモダチになる」という死んだ師匠もビックリの純情ぶりを見せつけた。ちなみに今作にはアマキンも脳筋も出場していない。

【クマ】

三島財閥において、鉄拳衆になるための最後の試験が「クマを打ち倒すこと」である模様。SPIやグループディスカッションで採用を行う企業が増える今日、「クマと闘わせる」とは流石三島財閥、ただならぬブラックぶりである。当然戦意を失くして棄権する者も多く、クマ自身はそれに対して諦めにも似た感情を抱いているらしい。クマが登場するゲームであればそれなりに数は挙げられるものの、物事を達観したクマが採用試験の試験管を務めているゲームは他にあるはずがない。鉄拳でのクマの扱いになんの疑問も抱かなくなった人はもはや病気なので、いまいちど冷静になることをオススメする。

【クラウディオ・セラフィーノ】

ドラゴンエイジあたりに出てきそうな見た目をした人。過去長く悪魔を追ってきたみょうちきりんな集団の総統で、目下の興味はデビルである模様。「手から光の矢を放つ」というあってはならない技を使うが、ストーリーで出てきた部下たちは普通に凶器に頼っていた。メインシナリオでは平八にぶちのめされた後、一時的に三島財閥に手を貸す形に。また個人のシナリオでは「シャオユウを餌にして仁を釣る」という今更感ハンパない作戦を企てる(しかもちょっと痴漢っぽい)など、端正でミステリアスな容姿に似合わぬ小物臭を漂わせた。

【豪鬼】

まさかのストリートファイターからの参戦。その性能から熱い帰れコールを浴びている模様。本人曰く「拳を極めし者」らしいが、割と飛び道具に頼った闘い方をする。今作では、かつて一美に命を救われ、その恩を返すため平八と一八を殺そうとしているという設定。しかしストーリーを進めていくと、結局は一美がいちばん悪なんじゃないのかという話になり、ともすればその一美に恩義を感じて何度も襲い掛かってくるこのオッサンは何なんだという底知れないシュールさが生まれる。

【ジャック7】

シリーズのナンバリングと共に名前が変わるゴツいロボット。当初こそ一八を殺すために投入された大量殺戮兵器だったが、いつの頃からか気は優しい力持ち的なポジションに安定している。かつてジャックに命を救われた少女であるジェーンが物理学者となり、以後ジャックシリーズの開発を続けている。前作TAGでは久しぶりにPジャックが復活し、マニアックなファンを喜ばせたが、当然今作ではリストラ。ついにはギガースという似たようなキャラまで登場したが、次回作で生き残るのがどちらであるかは考えるまでもないだろう。
【シャヒーン】


前作にて風間仁が消息を絶った中東の出身、そしてG社絡みで友人を殺されたというバックグラウンドを持ちながら、メインストーリーに1mmも関わってこなかった人。いい加減にしろよ!一応軍人らしいが、ぱっと見の印象はイケメンすぎて国外追放になったあの人、あるいは平井堅に似ている。エンディングでは信心深い一面を見せ、倒した三島一八に情けをかけたが、当然のように思いが届くことはなかった。逆にヌッ殺されなかっただけ幸運といえる。

【ジョシー・リサール】

鉄拳女子キャラ史上でもかなり上位に入るほどの小顔と、ワケのわからない巨乳を併せ持った少女。普段はモデルをしているが、ある時地元を台風が襲う。その後鉄拳衆が復興支援に勤しむ姿を見て、「自分も鉄拳衆に入りたい」と思うようになったらしいが、絶対にやめた方が良い。外見からして、JCやミシェールあたりの技を引き継いだのかなと思わせておいて、まさかのブルース・アーヴィン。野性味あふれる荒くれオヤジの代役を張るには、あまりに純粋で瑞々しい。


【スティーブ・フォックス】
強くてイケメンで頭も良いというハイスペックなボクシング世界チャンピオン。その優秀さの裏には、幼い頃に遺伝子操作を繰り返されたという過去を持つ。生物学的にはあのニーナが母親に当たり、今作では遂にその件でニーナと話をする事が出来た。しかしニーナからは「何の感情も無いから勘違いするな」と釘を刺されてしまった。前作ではロウやポールといった所謂脳足りんとつるんでいたが、今作ではまた一匹狼的な感じに逆戻り。借金地獄に巻き込まれないためにも、それで正解だと言えるだろう。

【セルゲイ・ドラグノフ】

5DRにおいて、同期のリリの引き立て役として登場したにも関わらず、全く違ったベクトルで人気を得てしまった変な軍人。一言も喋らず、かと思えば鼻歌を唄って上機嫌に歩いてみたりと、「実はお茶目なキャラなのではないか」とさえ思われたが、今作では「一人の女性相手に戦車に砲撃を命じる」など、サイコパスなのではないかと思わせる要素も強い。「デビルを捕える」「三島財閥を潰す」などの数々の恐ろしい任務を背負いつつも、全くメインストーリーに絡んでこないあたり、真面目に職務にあたっているのかすら疑わしい。かといって不真面目にしている姿も想像し難い、最初から最後まで謎多き人。

【デビル仁】

風間仁がデビル化した姿。デビルを己のものとして取り込み、自由に制御出来ている一八と違い、仁の場合は完全なヘブン状態である。仁がデビル化した際、具体的にどういう悪いことをしているのかは定かでないが、一応鉄拳の世界において「デビル化するのは良くないことだ」という認識は根付いているらしい。一八と違って仁とデビルが別個の存在であることが、鉄拳ストーリーの肝になっているものと思われ、仁が一八を打ち倒した後、己自身のデビルと死闘を繰り広げ、相打ちになって美しく話が終結するという未来が見えそうな気がしなくもない。

【ニーナ・ウィリアムズ】

美人で巨乳、冷静で皮肉屋という、ステレオタイプまっしぐらな女アサシン。今作では花嫁姿で登場するが、これは花嫁に扮して暗殺を行うためであり、寿退社を狙っているわけではない。シリアスなストーリーに絡めやすいのか、前作今作ともにがっつりメインシナリオに関わってくる。前作では仁、今作では平八のもとで仕事をしており、上司を選ぶセンスや運は持ち合わせていないらしい。ニーナといえば妹アンナとの壮絶な姉妹喧嘩がシリーズの定番だったが、なぜかアンナは今作に登場していない。今作では動きの似たキャラはとことん削られているようなフシがあり(クマパンに触れてはいけない)、そのせいでアンナも出場出来なかったのかもしれない。でもアンナを出した方が売り上げが上がると思う。

【パンダ】

リン・シャオユウのペットにして、保護者的存在でもある(この一文に違和感を覚えない人は鉄拳病)。優しく穏やかな性格のメスパンダということだが、闘い方を見る限り、歯向かう者は八つ裂きにするという意思は持っているのかもしれない。平八のペットであるクマにたびたび求愛されているが、好みでないらしく、毎回暴力で解決している。コンパチキャラが大量にリストラされた今作において、コンパチの極みのくせに残留したふてぶてしい一面も見せる。

【花郎】

風間仁を一方的にライバル視しているちょっとしたヤンキー。彼の才を見抜き、更生させた偉大なる師匠はどうなったのか、前作のエンディング通りに死んでしまったのか、気になる人も多いなか、ついにエンディングやストーリーでその件について触れられることはなかった。花郎といえば過去作でも、そして今作においてもいざとなれば仁の危機を助けるような行動が目立ち、実は仁のことが好きなのではないかとすら疑われる。一方、仁の側から花郎にデレたことはこれまでなく、逆にバイクで走っていただけで爆殺しようとしたこともあった。

【馮威】

鉄拳を7から始めた人であれば、「ああ、今作にはストリートファイターだけでなく、グラップラー刃牙からもゲストキャラが出ているんだな」と思うかもしれない。とにかく凄まじい顔をしており、ただでさえゲテモノ揃いの鉄拳男性陣の顔面偏差値を大いに下げにかかっている。とはいえ、仮に彼に対して「変な顔だな」とでも罵ろうものなら、その豪胆かつ破壊的な拳法で、たちまち顎を叩き割られてケツアゴにされてしまうであろう。彼自身は強くなりたい一心で他の流派を打ち破らんとする根っからの格闘家だが、若干行き過ぎるのか多少の恨みは買っている模様。

【ブライアン・フューリー】

毎度毎度エンディングでヒャッハーしているキ〇ガイおじさん。あまりにもイカれているため、元敏腕刑事であったことなどもはや誰も覚えていないかもしれない。ある時何らかの事件で殉職、その後なぜだかDr.アベルの元に引き取られ、レプリカントとして再生。紆余曲折経て今度はボスコノビッチ博士や卍党の世話になるが、なぜかこの時恩人であるはずの卍党員らをぶち殺し、以後キ〇ガイとしての道を歩むようになる。今大会への参加理由も、せいぜい暴れまわりたいというだけである。

【ポール・フェニックス】

頭の悪いアメリカのおっさん。自らが宇宙一になることを目標に、彼なりに頑張っている。初期こそ一八をライバル視し、一矢報いる存在になり得るかと思われたが、ある時から専らクマとじゃれあうだけのおっさんになってしまった。それでも鉄拳3ではオーガ第一形態を力づくで倒したり、全く活躍していないわけではない。ロウとは昔からの親友だが、毎回こいつら2人の参戦理由はよこしまであり、だいたいが経済的な問題であることが多い。

【ボブ】

「スピード&ウエイト」を自らの理想像として掲げ、事実パワーとスピードを併せ持つことに成功しているいろんな意味ですごい人。汗臭そうな外見とは裏腹に、本人はいたって紳士的。対戦相手にも敬意を払うことを忘れないジェントルマンである。6で初登場した時こそ、「ついにこんなキャラまで出るようになったのか」と驚いたものだが、今ではすっかり溶け込んでいるどころか、他にも変な奴がいすぎてたいして気にならないのが鉄拳クオリティである。

【マーシャル・ロウ】

闘う料理人でポールとは大親友。ブルース・リーとそっくりすぎてぐうの音も出ないが、ロウ自身は彼のようにストイックではないし、考えるよりも感じるよりもとりあえずお金が大事なタイプ。フォレストという自分によく似た息子がいるが、これまたバイク事故を起こして借金を抱えるなど、ロウの周囲には経済的危険が溢れかえっている模様。甲高い声で叫ぶので試合中はやかましい。

【マスター・レイブン】

5において、凄まじい大物臭を放ちながら登場し、すさまじい空振り感を見せつけたおしたヘタレ忍者レイブンの師匠的存在。今作にてレイブンが国連の職員であることが判明したため、彼は異動になって湿地の保護か何かをしているのかもしれない。6BRにて、レイブンはゴリゴリにメインシナリオに絡んできていたが、このマスター・レイブンは全くストーリーに登場しない。一体何をしに出てきたのか、尻のラインを見せて男たちを喜ばせたかっただけなのか、謎が残るキャラである。

【ミゲル・カバジェロ・ロホ】

もっさりヘアーのスペイン人。チョイ悪の荒くれ兄貴だが、最愛の妹を仁の出来心で爆殺され、今は復讐心だけを拠り所に生きている。おそらく永遠に、ミゲルが仁に対峙する日は来ないのだろうなと思っていたら、今回のエンディングでボコボコに殴り飛ばしていた(あくまで正史ではないが)。ミゲルの同期はボブやラースにザフィーナなど、闘い方も含めた意味でのイロモノが多いが、ミゲルもその1人。三島財閥のトップに復讐を果たそうというにも関わらず、格闘スタイルはなし、恵まれた体格だけを武器に闘いに挑む気らしい。

【三島 一美】

旧制は八条一美。「平八を殺すために三島家に嫁いだ」という説明がなされたが、果たして最初からそういうつもりだったのか、何かに憑かれてそうなったのかはいまひとつ定かでない。元々のデビルの血は三島家ではなく、この八条家にあった模様。ある夜、平八をぶち殺そうとして奇襲をかけるも、流石の筋肉オヤジに返り討ちに遭い死亡。平八は泣いていたが、もし本当に一美の言う通り、最初から平八も一八も殺す気だったとしたら、冗談抜きに何の希望もない話である。

【三島 一八】

初代鉄拳の主人公でありながら、たぶんそこらへんの悪役よりよっぽどタチが悪い。鉄拳で起こる厄介事のほとんどに関与しており、やることなすこと全部が凶悪。まだ茶目っ気のある平八に比べても、一八は本当に冷酷非道な感じ。現在は三島財閥への対抗勢力としてG社を率いているが、勿論元々の幹部連中を皆殺しにしたうえでの支配である。 デビルを自在に操ることができ、危ない時にはデビル化するが、素の一八も十分悪魔がかっている。今作では遂に平八との殺し合いに勝利し、長年の闘いに終止符を打った模様。

【三島 平八】

元祖鉄拳王にして、鉄拳そのものとも言える存在。禿げ頭のトンガリヘアーは、もはやマスコットですらある。人格者である父、三島仁八から財閥を奪い、一気に軍事色を強めさせた張本人。悪の限りを尽くす息子の一八とは違い、悪事を悪事であると認識せずに己の理想を突き進むある意味一番厄介なジジイ。今までの鉄拳における因縁は「だいたい平八のせい」と思われていたが、今作をプレイすると若干だけ平八が可哀想に思える部分もあるかもしれない。メインシナリオのラストではその死を思わせる描写がなされた。殺しても死なない男平八、本当に今作で終わってしまったのか。今の段階から次回作が気になって仕方がない。

【吉光】


富める者から金を奪い、貧しい者に分け与える義賊集団「卍党」の党首。これだけなら至って立派な誇り高い人物に思えるのだが、いかんせん外見が異様であり、レオからはついに「変態」とまで罵られた。とはいえ毎度毎度吉光のデザインには驚嘆すべきセンスが光り、円谷プロからヘッドハンティングされてもおかしくないほどのクオリティを見せつける。見た目は気持ち悪いが善人であり、見た目通りに極悪人であるブライアンとは部下を殺された因縁もあって激しく対立している模様。

【ラース・アレクサンダーソン】

6BRになってようやく現れた正統派主人公。イケメンで性格が良く、正義感が強くて腕も立つ。こういうキャラが不在のまま6まで続いてきた鉄拳がすごい。ラース自身は元々鉄拳衆の将校だったが、そのあまりのブラックぶりに部下の半数を率いて離反。リーやレイブンらと親睦を深めながら独自に世界の惨状に立ち向かってきた。実は平八の息子というとんでもない、かつ後付け感ハンパない事実が判明したが、これは平八が自らにデビル因子がないことを証明するためだったらしい。

【ラッキー・クロエ】

今までの鉄拳シリーズにはない、萌え萌えの媚び媚びの不思議ちゃんキャラかと思いきや、今までの鉄拳シリーズにはいない「ただただ性格の悪いクズ」であることが判明。普段はG社の広告塔としてアイドル活動を行っているらしいが、あくまで仕事上かわいらしく振舞っているだけであることが本人の口から語られる。パネルのかわいさで男たちを地引網的に釣り上げておいて、腹の中はデビル因子持ちなみに真っ黒という、タチの悪い風俗嬢みたいなキャラ。

【李超狼】

かつて一八のライバルとして連れてこられた平八の養子。銀髪の悪魔とまで呼ばれ、平八や一八をも凌ぐ狡猾さを匂わせる危険なキャラだったはずが、いつの間にか商才のある愉快なおじさんと化していた。現在はシステム会社「ヴァイオレット・システムズ」の社長であり、三島に対抗せんとする者に手を貸している。話し方、立ち振る舞い、すべてにおいてかなり痛々しいフシがあるが、老けを知らない超絶イケメンであるため許されている部分が多い。

【リリ】

本名エミリ・ロシュフォール。大金持ちのご令嬢。ある時マフィア的な男たちに金目当て(体もかも)で誘拐されたが、勢いでぶっとばして以来、人が壊れていく快感に溺れるようになる(もしかして:ブライアン・フューリー?)。尊敬する父親は暴力嫌いのため、おおっぴらに闘いに身を投じるわけにはいかないものの、前作では執事ともども大会に参戦していたこともあり、どこまで自制心が機能しているのかは定かでない。風間飛鳥とはライバル関係ということになっているが、ほとんどリリの頭がおかしいだけではないかとも思える。

【凌暁雨】

風間仁にホの字な女子高生、リン・シャオユウ。漢字で書くと一瞬誰だかわからない。鬱病になり、厨二病になり、ついには世界を相手に戦争をふっかけた仁のことを変わらず信頼し思いを寄せているが、ちゃっかり髪型を変えてイメチェンを図るなど、適度に気持ちの余裕は持ち合わせているらしい。今作には登場していないが、平野美晴という親友がおり、またアリサとも仲が良い様子。ただ、エンディングで見せる友達とのやりとりは絶妙に面白くなく、笑いのセンス的なものはあまり感じない。そういう意味では仁ともお似合いかもしれない。

【レオ】

本名エレオノール・クリーゼン。1人ぐらい見た目がキレイなキャラもいなければ、という意図かはさておき、6から参戦した純情ボーイ。女かもしれないという疑惑が拭えないが、女だとしたら他の女キャラより見劣りするような気もする。冒険家の父と優しい母のもとに育ったらしく、そのままドラクエにでも出ればよさそうだったものが、お馴染み三島一八さんの介入によって鉄拳の世界に巻き込まれていく。ヤバイおじさんだらけの鉄拳界で生き残っていけるのか、些か心配である。

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